音楽が好きです。自分の人生は音楽抜きには語ることはできません。
人生観をつくってくれたのも、くじけそうになったときはげましてくれたのも、友だちと出会えたのも、全部音楽のおかげです。
ということで、これから時々、
自分の思い出の曲について書きたいと思います。
最初の曲は、ボブマーリーのNo woman, No cry ノーウーマンノークライ。
自分が一番はげまされた曲です。
高校の頃、70年代後半パンクムーブメントのあと、レゲエブームがおきました。
ちょうど受験勉強真っ最中の頃です。
勉強しているとストレスもたまるし、不安にもなります。そんなとき、音楽をよく聴いていました。というか、ながら勉強でいつも聴いていました。時々、ギターで大声で歌ったりして、勉強しているのか心配になった父親が様子を見にきて、父親に反抗していた時だったのでそれで喧嘩したこともあります。
その頃、一番聴いた曲がボブマーリーライブ!というライブアルバムのノーウーマン、ノークライ。ほんとに何度も何度もききました。
演奏がはじまると観客がみんなでノーウーマン、ノークライと大声で歌います。その臨場感、一体感にまず心打たれます。
そして、2番の歌詞で
My feet is my only carriage
And so I ‘ve got to push on through
自分の足だけが、自分を運んでくれる。
だから、自分でがんばるしかない。
そう歌った後、
Everything’s gonna be all right
(ぜんぶうまくいくさ) と8回もシャウトします。
そこがとりわけ好きでした。気持ちが不安定になったとき、ボブマーリーがぜんぶうまくいくとシャウトするのを大音量で聴いてずいぶんなぐさめられて、よし頑張ろうって気持ちになりました。
となりにおばあちゃんが住んでいて、自分が音楽を聴いていた部屋はおばあちゃんの家の壁をへだてた部屋でした。おばあちゃんの部屋の壁にはおじいちゃんの仏壇があって、おばあちゃんがおじいちゃんの位牌が音楽でゆれるので、僕に「おじいちゃんが楽しそうに踊ってはるわ」と怒らずやさしく言ってくれたことを覚えています。
高校2年生のときに、ボブマーリーが来日。受験勉強中でしたが、大阪まで聴きに行きました。最初から最後まで、一言も曲の間のトークもなしのノンストップの演奏。
演奏が終わっても、舞台に残ったまま照明が暗くなります。アンコールの拍手のあと、ライトがパッとボブマーリーにあたります。すると、ボブマーリーは腕を横一線にのばして立っていました。その時まるでボブマーリーが神様みたいにみえて、本当に感動しました。
ロックやジャズのコンサートはたくさん行きましたが、この時を超える感動はありません。
Lively up yourself! (元気出せよ)とか
Get up Stand up (起きろ!立ち上がれ!)とか
Positive vibration (前向きな心の振動)とか
とにかく元気が出る前向きな歌が多くて、どの曲にもはげまされたし、おかげで、自分自身、前向きな人になれたような気がします。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt