新型コロナウィルスの感染拡大で、世の中は日に日に深刻さを増しています。
マスクがなくなるのはまだわかるけど、トイレットペーパーまでなくなるとなると、これはもうパニック状態です。
危機意識をもつことはとても大切なことですが、人は危機になると冷静でいられなくなって、過剰な行動をとってしまうので、注意が必要だなと思います。
何事も、過ぎたるは及ばざるがごとしです。
では、危機の時のとるべき行動とは何か?
昔、危機管理の研修をうけて、なるほどと思ったことがあります。その研修で教わったこと。
具体的にイメージできないことは管理できない。
たしかに何が起こる可能性があるのかを具体的にすることができなければ、何をどれだけどんなふうに防げばいいかはわかりません。
でも、今は1〜2週間が瀬戸際ということはしっかり伝わり、それはいいことだと思うのですが、瀬戸際をまちがったら、具体的にどうなってしまうのかの説明は今のところありません。
危機といえば、思い出すのは三浦雄一郎さんの講演です。
エベレスト登頂は危機の連続です。その危機の連続をどうやってのりこえるのか?
三浦さんはこう言われました。
心配や恐怖のうち勝ち方は、原因をはっきりさせ、手をうつ。原因がわからないときは動かない、リスクを避ける。
危機のときは社会への感染状況を気にしてる、ハッキリとやるべきとわかっていることをちゃんとやる。これしかないんだと思います。
今だったら、たとえば手洗い。せっかく学校休止にしたのに、繁華街に友達と遊びに行っているというニュースがありましたが、今はやってはいけないことはある程度ハッキリしましたが、やるべきことがハッキリしてないように思います。
だから、トイレットペーパーがなくなる。
三浦さんが言われたことがもう一つあります。
それはユーモア。
厳しい環境でがんばるには、おもしろおかしく努力することが大事なんだそうです。
エベレスト登頂のときは、
会話の半分は冗談。標高8500mのベースキャンプでお茶会
をひらいたりして、みんなの気持ちをなごませたといいます。ユーモアや笑いはチームワークやピンチを乗り切る力をつくるんだそうです。
さんまちゃんの名言に
悲しんでいる人の前で悲しんであげたらダメでしょ
という名言がありますが、危機の時こそ、ユーモアって大事だなぁと思います。
そう思うと、今はたいへんだたいへんだというばかりで、不謹慎かもしれないけれど、もう少しちょっと笑えるようなユーモアもあってもいいなと思います。
そして、三浦雄一郎さんはこう言いました。
生きるか死ぬかの場面は最後はどっちでもいいという心境。素直になれたから生き残れた。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt