会社ってなんだろう?
会社で人生の半分以上をすごしてきて、今は会社を経営するメンバーという立場でありながら、会社とはそもそも何なのか答えられない。これではいけないと思って、会社について考えることにしました。
新事業を立ち上げる仕事をしたとき、新事業をたちあげるとはどういうことなのか?ベンチャー起業家の方々にお会いして話をききました。それは、それまで大企業で働いてきた自分にとって、とても新鮮で学びのおおい出会いとなりました。
また、トヨタの販売店創立70周年の節目で、販売店創業の頃の歴史をずいぶん勉強しました。リーダーズというトヨタ自動車創業の頃のTVドラマも放映されて、大きくなった会社の生まれたころのこともある程度知ることができました。
それで思ったこと。
会社とは、世の中のために何かを成し遂げたいと思う創業者とその創業者の夢と情熱に心をうばわれて集まった人たちの集団である。
昔、その会社の従業員家族や取引先を招待して行われた上場感謝祭に招待いただきました。
ロナウドやマドンナをはじめ各商品を使用する有名タレントのビデオメッセージ、某有名アーティストのコンサートなど、素晴らしい内容の感謝祭でした。
創業者の松下社長は、会社の成功を示すためではなく自分の感謝の気持ちの大きさを表すために、有名人の方々にメッセージをお願いされて、出てもらってる。
だから、メッセージへの心のこもり方がすごい。仕事として型通りのコメントではない。本当の言葉で語っている。
コンサートをしたアーティストの出演は、なんと交渉に2年もかかって実現したそうで、歌の歌詞の一つ一つが心に染みて、少し涙が出てしまいました。
創業して20数年。創業者が先頭に立って夢を追いかけ、みんなと一緒に夢を追いかける中で生まれた仲間への感謝。
MTGの経営理念は大家族主義です。そんな松下さんの社員は本当に家族のようでした。
でも、会社は世代をこえて生きます。だから、創業者は死ぬし、心奪われた人もいなくなります。
会社が大きくなると、オーナー会社ではなくなって、一般の株主も出資する株式会社になります。株主は出資はしていますが、その会社のオーナーではありません。なかには資金運用のために出資している人もたくさんいます。株主に承認された雇われ経営者もまた、オーナーではありません。もちろん、創業者でもありません。
働く人が会社を選ぶ理由も夢や情熱に心をうばわれて選んだという人は少なくなります。
安定しているとか、給料がいいとか、グローバルに活躍できるとか、地元企業だとか、会社はいろんな理由で会社を選んだ人の集まりになります。
では、会社がそうなったとき、そもそも会社がうまれたころの、会社の原点とでもいうべきものはどこへいってしまうのか?そうなったときの会社とはなんだろう?
長くなったので今日はここまで。この続きは明日です。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt