キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

会社ってなんだろう? その3 人にこめられたDNA

創業者や創業の頃働いていた人たちはもういなくても、ちゃんとつくられるモノのなかに創業の頃の夢や情熱が生きつづけている。同じように、生きつづけていると感じたものがもうひとつあります。
 
それは人です。そこに働く人の価値観や仕事の仕方です。
 

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会社には、大切にしている価値観、その価値観に基づく仕事の仕方があります。日常の仕事のなかで、その仕事の仕方をくり返すうちに、自分自身、その価値観にそまっていく。そして、人との出会いや言葉でそのことに気づかされて、自分自身に何かが伝承されていく。
 
経験をつむことによって、コンピューターのアプリみたいに自分にインストールされていく。
 
たとえば、毎年行う定例の仕事があるとします。その仕事を担当して、その仕事の企画をもっていくと、
 
その仕事の何のためにやるんだ?
あるべき姿は?
現場には行ったのか?
前回の成果反省は?
今回の課題は?
きみはどうしたいんだ?
それで現場は動けるのか?うれしいのか?
効果はのぞめるのか?
 
そんなことを毎回質問され、考えがあまいとおこられて、何度も修正させられて、きたえられました。
 
そうやって教えられることは仕事の仕方だけではありません。価値観もあります。以前、君の仕事は販売店の働く人たちをしあわせにすることだと言われて、やる気スイッチがONになったことを書きました。
 
仕事を通じて、仕事の仕方や技能だけでなく、人間観、世界観、歴史観も教わったと思います。
 
そういう意味では仕事は人生の修行のようだなと思います。
 
仏教の教えを学ぶために修行があるように、あるいは道を学ぶために茶道や武道があるように、人生を学ぶために仕事はある。
 
そして、人は何かをもらったと思えると、もらったものを次の人にわたそうとします。
 
これは返報性の法則といわれていて、人の行動に影響をおよぼす力のなかでももっとも大きな力だと言われています。 
そうやって恩返しの連鎖が世代をこえていく。
 
創業者のもっていたような激烈なもえたぎるような情熱はなくても、その夢と情熱は、昨日書いたようにつくっているものにこめられ、うけつがれていく。
 
それは、水に落とされた一滴の絵の具のように、その水の中にゆきわたり、パッと見では見えなくても、その水の中にはたしかにある。その水の中に住む魚にはしっかりわかる。
 
いい会社というのは、そんなふうに創業者がいなくなっても、世代をこえて、原点にあった夢や情熱が生きつづけている会社なのだと思います。
 
夢をあきらめてしまった人は老いていくように、会社も老いる。ありとあらゆるものに寿命があるように、原点にあった炎が完全に消えてなくなったとき、会社も死ぬ。
 
昨日も書きましたが、時がたっても大きくなっても、会社とは、世の中のために何かを成し遂げたいと思う創業者とその夢や情熱に心奪われた人たちの集団なんだと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす。
Everything is beautiful, nothing hurt