悟りとは平気で生きること。
悟りという事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きている事であった
たしかに悟りというと、どんなことがあっても死ぬ覚悟がある、動じない、そんなイメージがあります。
でも、禅の高僧さん曰く、
悟りとはいつ死んでもいいと思うことではなく、平気で生きること。
その例で話されたことが自然の営みです。
わたしは日記をつけておるけれども、何月何日に花が咲いた。何月何日に虫が鳴いた。ほとんど違わない。規則正しい。
そういうのが法だ。法にかなったのが大自然や。
法にかなっておる。だから自然の法則をまねて人間が暮らす。人間の欲望に従っては迷いの世界だ。真理を黙って実行するというのが、大自然だ。誰にほめられたくも思わんし、これだけのことをしたら、これだけの報酬がもらえるということもない。
時が来たならば、ちゃんと花が咲き、そして、ほめられても、ほめられんでも、すべきことをして黙って去っていく。そういうのが実行であり、教えであり、真理だ。
自然は立派やね。
平気で生きるとはそういうことをいうのだと思います。
新型コロナで世の中がたいへんなことになっていますが、今年も桜はいつものように咲き始めています。
自分はこの春、転勤になり、お別れの挨拶の時に泣きそうになって言葉につまったけれど、自然は毎年同じように平気で花を咲かせ、散らせ、芽生え、葉を落としています。
人生いろんなことがあって、人が平気で生きるのは難しいけれど、こんな時こそ自然の営みのように、やるべきことをやり、平気で生きるという心がけを大切にしたいと思います。
春、桜が咲き、夏、日が暑くなり、秋、紅葉が赤くなって、冬、雪が降るように、毎日、一息一息、一生懸命、災いに動ぜず、やるべきことをやり、新しい出会いに感謝して、時には、今まで出会った人たちと再会し思い出話やそれぞれの今の話に花を咲かせることができるように、楽しい日々をおくりたいなと思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt