今日は残りのステップ4からステップ8のまとめです。
STEP4 真因を明らかにする:
なぜ悪いのかの本当の理由を特定します。
なぜ悪いのか?その本当の理由、真因を特定します。真因とはそれをなおせば、問題が再発しない本当の原因です。たとえば、お医者さんはどこが悪いのか?いつどんなふうに悪くなったのかを聞いて、病名を特定しますが、真因とはこの病名にあたります。
有名な現地現物、なぜ5回、現場に行ってなぜを繰り返して真の原因を見つけます。
原因を考えるというと、とにかく考えることだと思いますが、考える前に現場に行く。なぜなら、現場には頭で想像できないいろんなことがころがっているからです。なぜ?も大事ですが、その前に、現場であれ?と思って手がかりを見つけることが大事です。
STEP5対策を立案する:
真因をなおすための対策を決め、計画を立てます。
真因が特定できたら、なおすための打ち手を考えます。
自分が思いつくことだけでなく、あらゆる手段を考えます。
お客様は変化しテクノロジーは進化しています。自分の思いつくことだけでは機関銃が開発されたのに白兵攻撃を繰り返すことになりかねません。お医者さんも、なんの薬を処方するのか?手術や入院をするのか?病気の過去のたくさんの治療事例も参考しますが、新薬や新しい手術器具を使って、最も効果的な治療方法を決めます。
手段を決めたら、誰が、いつまでにやるのか具体的な計画を立てます。
STEP6対策を実行する:
計画を立てたら、みんなで実行。やり切る。
対策の実行です。簡単でないことも多いですが、ねばり強くやりきること。お医者さんに決められたとおり薬を飲む。食事を変える。よく寝る。新型コロナなら不要不急の理由で外に出ない。一つ一つは簡単なことでも、それをきちんと続けてやるのはむずかしいものです。
仕事のほとんどはチームでやります。仲間を作って、力を合わせることも大事です。
STEP7成果を評価する:
対策の成果を評価します。ダメなら次の手を考えて繰り出します。
対策の結果を振り返ります。期待した成果を出たのか?出てなければ違う手を考えて、再度実行です。
お医者さんも処方した薬が効果があったのかどうか、期間を区切って必ず確認します。そして、効きが悪かったら量を変えたり、薬を変えたり、新たな治療を決めます。
最近は変化が激しく、先が読めない時代です。特に新しいことで試してみないとわからないことも多い。高速PDCA、とにかくやってみて振り返ってまたやってみるということも大切です。
STEP8標準化する:
対策を繰り返しできるように、誰でもできるように標準化します。
対策に効果があって、問題が解決したら、その対策をくりかえし、誰でもできるように標準化します。お医者さんなら、病気の治療方法を標準化して、同じ病気に同じ薬を投与できるようにします。
日本は真珠湾攻撃で空母を使った戦術を世界で初めて使い成功させましたが、それを標準化してさらに高めたのは米国でした。
そして、決めた標準をあるべき姿に向けて、さらに高い標準を決めて、問題解決をする。新しい標準を決めたら、さらに標準をあげてチャレンジする。このサイクルは永遠に続きます。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt