キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

新型コロナとの戦いにみる日本人らしさ

緊急事態宣言が発出され、外出自粛要請、感染拡大のリスクのある業種には休業要請がされています。要請なので、外出しないのも休業するのも自己判断。
 
補償や罰則のない要請にどれほどの効果があるのか?これでは緊急事態宣言の意味はないという批判があります。
 
その批判に対して、欧米とちがって、日本人は強制されなくてもちゃんとできる国民だ、それを今回世界に示せばいいという意見もあります。
 

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何が正しいかは別にして、新型コロナ感染への対応で思い出したことがあります。それはヨーロッパでの経験です。
 
ヨーロッパはヨーロッパ大陸の中に多くの国、民族が生きています。自分が働いていたヨーロッパ地域本社には60カ国の人が働いていました。
 
ヨーロッパ社会の前提は、人は一人一人違うということです。だから、同じことをするためには、ルールやツールなど強制的に同じことができるようになる手段を考えます。
 
マクドナルドのキッチンをみると、ポテトをあげる機械、タイマー、そして、必ず同じ量をいれることができる特殊なスプーンのような器具など、どんな人がやっても同じようにできる工夫が随所にあります。
 
一方、日本は国民のほとんどが同じ民族です。人は一人一人同じだということが、日本の社会の前提になっていると思います。
 
だから、同じことをするために、ルールやツールを整えるのではなく、人の技能や意識を鍛えようとします。
 
その代表的なものの一つがお箸です。
 
欧米は必要に応じて、ナイフ、フォーク、スプーンなどちっちゃい子でも使える道具を使うのに対して、日本は人の技能を磨いて、お箸という一つのツールでいろんなことをできるようにします。
 
太平洋戦争では、大和魂があれば勝てると意識を鼓舞して、世界に挑み、負けることになりました。
 
こうした日本人らしさはときにものすごい力を発揮します。
 
明治維新以降、欧米諸国にものすごい勢いで追いつきました。
太平洋戦争の後、焼け野原から高度経済成長を実現し、一時は世界第二位の経済大国になりました。
阪神淡路大震災東日本大震災では、日本中が震災地を支援し、見事に復興を果たしました。
 
はたして、今回の敵、新型コロナウィルスに対し、この日本人らしさはものすごい力を発揮することができるのか?
 
今回の新型コロナ対応では、中国や韓国が、国家が個人情報を完全に管理することで、ウィルスの感染拡大、死亡者増加に早期に歯止めをかけることに成功しました。すごいなと思います。
 
AIの活用もすすみました。AI活用にはデータが必要です。私権を超えて一つのところにデータが集められることの優位性が今回よくあらわれたと思います。
 
一方で、今回の新型コロナウィルス感染対応は、世界が国家が個人をコントロールする方向に進むのか、今までのように個人の人権に土台をおいた社会をくずさずにAIなど新技術の活用が進むのかの分岐点だという学者さんもいます。そう言う学者さんは世界が前者になっていくことをとても危惧しているようです。
 
今、日本人らしさの危機における真価が問われていると思います。
 
それはこれからの世の中の方向に大きな影響を与えることでもある。
 
がんばりどころです。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt