塾の先生の目的が生徒を合格させることではなく、幸せにするためという目的に変わり、先生の人生は劇的に変わりました。幸せにするには、幸せになるために何をすればいいかを学ばなければなりません。
先生は、幸せな人生を送る人と不幸せな人生を送る人を伝記等で研究、その分かれ目を見つけます。
ずっと不幸せな人、一時的にとても幸せになっても最後には不幸になる人、途中まで不幸でも最後は幸せになる人、ずっと幸せな人。
幸せになるかどうかの分かれ目、
それは他人を喜ばせるために生きるか、自分を喜ばせるために生きるか。
HONDAを創業した本田宗一郎さんは、社葬を行いませんでした。自分の葬儀で交通渋滞を起こしたくないというのが理由だったそうです。
葬儀は時間が限られるので人が集中し渋滞が起こります。HONDAではその代わりに、亡くなられた年にお礼の会をHONDAの主な事業所で3日間行いました。
その時、集まった人が62000人以上。その先生曰く、本田宗一郎さんの人生は人を喜ばせるために、人に与え続けた人生だったそうです。
そこから、
幸せになるための法則その2「人に与えたものは必ず自分にかえる」が導かれます。
勉強は何のためにやるのか?自分のためにやるというのは最悪だと先生は言います。
本当に手に入れたいもの、人からの信頼、感謝、その証としてのお金。それは自分から与えないと手に入りません。
取ろうとして手に入るのは学歴、地位、権力。それは全て、本当に手に入れたいものを得るための手段です。
その本には成功する人はTAKER(取ろうとする人)ではなく、GIVER(与えようとする人)だと書かれています。TAKERは一時的には成功するのですが、最終的には失敗する。取ろうするあまり、手段を選ばなくなったり、信頼を失ったりするからだそうです。それに対し、GIVERはすぐには成功しませんが、最終的には成功するといいます。
人はすぐにもらうこと、奪うことを考えてしまう。
「〜してもらいたい、〜してもらえない、〜してほしい。〜してくれない」
そう思うのをやめて、与えることから始めること。
でも、与えたものは、与えた相手から必ずしもかえってきません。そして、すぐにかえってくるとは限りません。
めぐりめぐって忘れたころにかえってくることも多い。
たとえば、部下を怒って傷つけた場合、部下は自分に対しては返しません。客商売なら、お客様への応対が悪くなります。そうすると、後々の業績が悪くなって、低業績として、自分にかえってきます。
それでも与える。では、たくさん与えられる人とはどんな人なのか?
法則その3「存在承認が幸せへの第一歩」に続きます。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt