キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

真理と出会えたと思った本8冊 その1

本当の真理って、突き詰めるときっと一つ、とてもシンプルなものに違いない。
 
アインシュタインはそれを信じて相対性理論をつくりました。自分は文系で物理とか数学は大の苦手。でも、物理とか数学についてやさしく解説してくれる本を読んでいると、文系の自分にも少し真理を理解できたように感じることができます。
 
また、宮本武蔵
 
一つの道を極めれば、全ての道に通じる
 
と言ったそうですが、領域を極めた人の話にも真理を感じることができます。様々なジャンルに通ずる真理に出会うと、それまで悩んでいることがスッキリして、まるで靄がたちこめる道の靄が晴れたような感覚になります。今日はそういう本たちです。
 

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1. 森敦「意味の変容」
 
薄い本です。著者がいろんなところで働いた経験の中で、さまざまな真理を見出していく短編集です。何気ないことを数学を使って解説してそこに隠されている真理を浮かび上がらせていきます。以前に書いた倍率1倍の望遠鏡から導かれるリアリティ1.25倍の話。
そして、外を小さな円に映し出す望遠鏡や谷に境界線をつくって湖をつくりだすダム工事の仕事の中で、
 
円を描いた時、円の外にある任意の点はすべて円の中に対応する点をとることができる。
 
しかし、とれない部分が残る。円の中心点と円の境界線である。それは大きな矛盾をはらむことになる。
 
という事実を見い出す。これを読んだ時、9.11の貿易センターテロを思い出しました。ニューヨークのマンハッタン島は閉ざされた中州です。そこには世界中の人が集まりあらゆるものがある。集まれば集まるほど、その中心がはらむ矛盾は大きくなる。その象徴が貿易センタービルであり、その矛盾がテロにあってしまったんだ。そう思いました。
 
いろいろ考えさせられる本です。
意味の変容 (ちくま文庫)

意味の変容 (ちくま文庫)

  • 作者:森 敦
  • メディア: 文庫
 

 

2. フリッチョフ・カプラ「タオ自然学」
 
素粒子物理学道教や禅との共通点を指摘して、最新の物理学が道教(タオ)に近づいてきていることをしめしてくれます。
 
素粒子とは、ものの素となっている最も小さな粒のことですが、
 
素粒子を突き止めようとして調べていくと、素粒子は消えたり浮かんだりして突き止めることができません。それが般若心経の色即是空と同じだ
 
文系で考えられた真理と物理学が明らかにした真理が相通じるという事実を知った時、文系の自分には、なんだかうれしかったのを覚えています。
3. 桜井章一「負けない技術」
 
今までなんどもご紹介してきた20年間負けなしの伝説の雀士、桜井章一さんの本です。麻雀は自分ではやりませんが、四人で集まってやるからそこには小さな社会があります。そして、つもる麻雀牌は自分では全くコントロールできない運そのもの。だから麻雀は人生にどこか似ているんだと思います。
4.  オイゲン・ヘリゲル「弓と禅」
 
弓道を習った外国人が禅を語る本です。剣道、柔道、茶道、弓道、道とつくことはすべて極めると禅の真理を悟ることができるそうです。
 
弓道の達人は、弓の下が大地につながり、弓の上が天につながっていると感じ、天と地の間で、ゆっくり呼吸をして弓をしぼる。すると、力を入れることなく弓を射ることができる。そして、二の矢は目をつぶっていても、一の矢を重なるように射抜くそうです。
 
弓道を極めると自然と人は一体であることに気づくことができる。
 
真理を悟った茶道の達人がチンピラに囲まれたとき、覚悟を決めて刀を構えたら、チンピラは剣の達人だと思って、逃げ出してしまったそうです。
 
極めれば真理を学ぶことになるという考え方を知った本です。
弓と禅

弓と禅

 

 

必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
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