キムライフ・キムライブ

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これまでの新型コロナ対策を問題解決で考えてみる

緊急事態宣言の延長が決まってからも、毎日のように新型コロナ対策について議論が続いています。
 
感染症にも行政にも十分な知識やデータもないので、意見をしっかり言える資格はありませんが、
 
問題解決の視点でこれまでの対策について考えてみたいと思います。
 

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1)最初の緊急事態宣言
 
最初の緊急事態宣言が発出されたとき、クラスター対策班の方々はいろんな新型コロナ感染の状況を、地域、性別、年齢などいろんな角度から分析したうえで、新型コロナ感染拡大につながるクラスターが三密と言われる状況で起きていることをつきとめました。その様子はNHKスペシャルで放映されましたが、対策班の方々がいかに必死に突破口を見出そうとした結果、クラスターをつきとめられたかを知り感動しました。
 
問題解決で言えば、「ステップ2問題を層別し、問題点をつきとめる」のお手本のような取り組み。統計を駆使して、ぼうだいなデータから問題点までつきとめたのは本当にすごいなと思います。
 
そこから、他国には例を見ないクラスター対策という日本独自の対策が生まれました。
 
目標となる指標を実効再生産数にさだめ、その時点で感染者数が全国5番目だった愛知を緊急事態宣言地区から外したり、対策も接触8割減、その8割減も夜の3密10割減、プライベート8割減、仕事4割減とさらに細かくガイドしたり、と目標設定や対策は絞り込みが効いた具体的かつ実践的なものだったと思います。
 
2)緊急事態宣言の全国拡大
 
しかし、その後、対象から外れた愛知や京都が独自に緊急事態宣言を発出したり、3月3連休前に専門委員会の答申が気の緩みを呼んだとの批判があったり、外出自粛のはずの地区から他地区に人が流れたりした結果、GWを前に緊急事態宣言を全国に拡げることになりました。そのあたりから、対策が少し総花的で、STAY HOMEなど精神的な呼びかけも増えたように思います。
 
その頃から昨日書いたような空気が拡がってしまって、なかなか問題解決が難しくなったような気がします。
 
3)緊急事態宣言の延長
 
そして、問題解決から見て、今現在の取り組みで最も欠けているのは、具体的なあるべき姿がはっきりしないことだと思います。
 
終息とか、次のステップの準備期間という言葉はありますが、終息とは具体的にどういう状態をいうのか?厳密に言えば、感染者がゼロになることだと思いますが、それは不可能です。
 
どの程度の感染者数におさえ、その時の経済活動は何をどの程度、どんなふうにする状態を目指すのか?長丁場になるというのであれば、どういう状態で長丁場の戦いを続けるのか?
 
こうしたことが具体的にならなければ、目指す目標も対策も決めることができません。
 
結果、接触8割減を続けてほしいという実際に実行することが難しい行動様式が繰り返される。それを新しい生活様式というキレイな言葉で修飾する。どんなにがんばっても感染者数はゼロにはならないのだから、結局、終息していない、期待したような効果が出ていない、だからまた継続ということになってしまわないか少し心配です。
 
4)大阪モデル
 
そうした意味では、昨日示された大阪モデルは素晴らしかったと思います。目指す状態が数値で具体的に示されました。今後、休業要請の緩和の内容が具体化すれば、具体的なあるべき姿がはっきりしてくると思います。
 
人が頑張るためには、新しい生活、習慣をつくるためには、具体的な目標と行動とその結果の評価を繰り返すことが大事だそうです。
習慣の力〔新版〕 <a href=*1" title="習慣の力〔新版〕 *2" />

習慣の力〔新版〕 *3

 

 

大阪では今回発表になった3つの指標を毎日公表し、みんなでその基準を確認しながら、毎日の努力を続けることができるようになりました。
 
緑色にひかる大阪城を見て頑張りたいと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt

*1:ハヤカワ・ノンフィクション文庫

*2:ハヤカワ・ノンフィクション文庫

*3:ハヤカワ・ノンフィクション文庫