キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

今は戦時か?

緊急事態宣言は、文字どおり緊急事態。それも、今は新型コロナウィルスによって、人がどんどん死ぬかもしれない相当の危機です。
 
人が死ぬ危機といえば、戦争です。
 
事実、今回の状況を戦時に例える人もいます。
 
トランプ大統領は自分のことを戦時大統領と言っていますし、フランスのマクロン大統領も今は戦争状態だと語っています。
 

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ニューヨークやフランスは戦時の時のようなロックダウン。
 
日本では、戦争や戦時に例えることには反対の人が多いようです。
 
日本における戦時の記憶は、太平洋戦争です。その戦争に至るまで、そして戦時に当時の政府、軍部が国民にしたことのトラウマがあって、何かを戦争や戦時に例えるには抵抗があるのだと思います。
 
そのトラウマで、日本は国が人権を犯さないようにすることをとても大事にしています。この緊急事態でも、国は強制的に人の行動を制限することや監視することはせず、各々の人の意志に働きかけることによって対応をやり抜こうと努力しています。
 
財政面でも、財源、財政バランスを重視して、なかなか思い切った対策が打てないのが現状です。
 
日本は海に囲まれた島国で一度も占領されたことがありません。国は自然が作ってくれたもの、神風のように自然が守ってくれるものでした。
 
都道府県の県境も山や川といった自然が境界になっています。
 
ところが、ヨーロッパで働いていた時、ヨーロッパでは状況がまるで違うことに驚きました。以前書きましたが、
 
ヨーロッパは一つの大陸にたくさんの国があって、高速道路を走っていると平原に突然国境が現れます。
 
不思議に思って、ヨーロッパの友達になぜかを聞きました。
 
ヨーロッパの友達はそれは戦争の結果だと教えてくれました。
つまり、国境をつくったのは自然ではなく、戦争で軍隊が勝ち取ったもの。
 
ベルギーのような国でも、街中の銅像のほとんどは軍人、祝日には軍隊パレードがあります。戦争や軍隊に対する意識、価値観が日本人とはまるで違います。
 
欧米の大統領や首相が戦時だというのにはそういう文化、価値観の違いがあると思います。
 
そして、フランスは戦時だという認識で、国がお金を刷って、全ての国民に生活に必要なお金を一律毎月支給、銀行ローンは返済猶予にしているそうです。だから、お金のために働かなければいけない人も、事業を諦めなければいけない人もいないといいます。
 
日本も戦時には、戦争のためにたくさんのお金を刷りました。財政のことを言う人は誰もいません。戦後まもない頃もお金をたくさん刷って、一時的にすごいインフレになりましたが一生懸命働いて、高度経済成長を実現、豊かで平和な社会をつくることができました。
 
今、日本での対応は、平常時にとれる最大限の対策をとろうとしていると思いますが、日本も戦時だと思えば、ふんぎりがついて、大胆な対策がとれる、発想も大きく変わる気もします。
 
最近、緊急事態における対応の欧米との比較がされますが、その違いの背景には、国民の国に対する価値観、信頼の違いもあるように思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt