キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

いいことはほめて、マネすればいいのに。

緊急事態宣言が39県で解除されました。
 
また、大阪では大阪モデルに基づいて一部休業要請を解除、近隣の兵庫、京都も歩調をあわせています。自粛の努力がみのって、少しずつでも確実にいい方に向かっていってうれしいなと思います。
 
ただ、
 
この緊急事態に国、各地方自治体の対応が一枚岩になっていないのはちょっと残念です。
 

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今まで何回か書きましたが、大阪モデルは本当によくできていると思います。
 
昨日書いたように、指標と異常値がはっきりしていて、見える化していること。
 
決められた指標が明確なあるべき姿をあらわしていること。
 
大阪モデルの場合は、新型コロナによる医療崩壊にいないよって死者を増やさないこと。そのためにまず、重症者病床の使用率。感染拡大で病床が足らなくなるリスクを最も示す感染経路不明の新規感染者数、そして、検査の量が充分かを示す陽性者率。なぜ、この3つなのか、その理由があるべき姿とのギャップを判断する指標としてしっかりと説明することができます。
 
そして、再び自粛に戻すための入口戦略まで明確にしていること。
 
なぜ、いいことはほめて、マネしないんだろう?
 
国の基準は見える化できる基準になっていないし、入口戦略がない。
都道府県は、基準を決めたところと決めてないところがある。解除されなかった8都道府県でも基準を決めているない県が3つあります。決めたところも指標がそれぞれで違う。東京は解除後の基準として「東京アラート」と呼び方を変える。
 
理由はいくつかあると思います。
 
まず、マネしたくてもデータがそろっていない。
 
普段から何を準備しておく必要があるのか?それを明確にして、毎日やるべきことをきちんとすることって大事だなと思います。
 
次に、プライド。これは前に書きました。
 
マネは自分以外の人のやることをそっくりそのままやってみること。そうすると、自分がなくなってしまうと感じてしまう。特に歳をとればとるほど、マネをするとまるで自分が子供みたいに、あるいは劣っているみたいに感じてしまいます。だから、どうしても、自分はこうすると言いたくなる、やりたくなる。
 
マネをするには、マネをしても自分は自分という自信と、自分はまだまだだと思う謙虚さが必要です。
 
そして三つめは、より良くしようとする努力。
 
これはいいことです。マネして、それをより良くするために改善する。
 
トヨタでは3つの”i”を教えられました。
 
まず、マネ ”imitaition”, 次に改善 “improvement”, そして改善を続けていると改革がおきる “innovation”。トヨタは最初の車はフォードの車を解体して、徹底的にマネすることでスタートし、そこから改善を続け、トヨタ生産方式やハイブリッドなどの革新を起こしました。3つの ”i” の繰り返しは世の中をより良くする、人が成長する基本動作だと思います。
 
より良くしたいという気持ちの源は二つあると思います。
 
一つは競争心。勝ちたいという気持ちです。
 
これは二つ目のマネをしたくないというプライドと同じ根っこです。だから、これだけではいけません。
 
もう一つは、世のため人のための役に立ちたいという気持ち。「Youの視点」です。
 
謙虚さと自信の両方が必要なように、競争心と「Youの視点」の両方が必要だと思います。そして、ユリウスカエサルは野心と虚栄心の両方が並外れて大きかったが、野心の方が虚栄心よりちょっと大きかったと塩野七生さんは書かれています。
この緊急事態の中で行われたトヨタの決算報告会の最後が「Youの視点」で締めくくられたのは、とても本質的なことだったなとこれを書いていて気づきました。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt