キムライフ・キムライブ

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IT化はなぜ進まないのか?

新型コロナ感染では、日本のIT化が遅れていることにも驚かされました。
 

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東京では感染者数の報告をFAXでおこなっていて、その報告や集計でミスがあることが話題になりました。
 
マイナンバーカードに住民基本台帳の情報すら連携されてない。結果、せっかくオンラインで申告しているのに、役所ではそれをプリントアウトして、郵送されてきた申請書と一緒に、紙に書かれた内容をチェックしているそうです。
 
ちなみに日本で個人情報を国がつかむことや、日本人を番号で管理するとは何事かとと大議論になったマイナンバーカードですが、ベルギーではみんなが常に携帯していて、携帯電話を買うときなど、いろんな時にそのカードを提示することを求められていました。
 
なぜ、日本はこんなにIT化が遅れているのか?
 
ベルギーに住民票を登録しに行ったことがありますが、手続きを対応する人が無愛想。昼休みになればランチ休憩になって待たされてしまう、気分も悪いし時間もかかります。
 
もともと欧米では、そういう対応にみんな嫌気がさしていたに違いなく、IT化を進めれば人の対応は必要なくなるし処理も早くなる。
 
一方、日本のお役所の手続きは大変なのですが、対応する人のサービスはとても高い。礼儀正しいし、事務処理もとてもテキパキしてくれます。だから、今回のように処理が集中しなければ、それほど困ることはありません。それがIT化が遅れた一つの理由のように思います。
 
日本ではお役所の仕事だけでなく、ホワイトカラーの生産性の低さが指摘されています。
 
IT化の遅れはその最大の要因。なかでも、営業の仕事は最もIT化が遅れている仕事の一つです。
 
車を開発する人たちの仕事を見て、彼らがいい車をつくるために、あらゆる最新技術を使って開発することにすごく感心しました。以前書いたとおり、ITが最も遠いと感じる芸術の世界でもIT化は大きく進んでいます。
 
営業の仕事もお客様の心を動かすためにもっとITの力を使おうとしてもいいはずなのに、なかなかそうなりません。それが不思議で、かつ、営業に関連する仕事をしてきた自分としては、ちょっとくやしい。
 
それで、営業のIT化が遅れる理由を考えました。
 
一つは、お役所のIT化が進まないのと同じ理由。今のやり方で特に困っていないこと。
 
もう一つは、営業の仕事が、理屈ではなく主に人の感情に関わる仕事であること。
 
断られた時から営業は始まると言う人がいます。車のセールスマンも車ではなく自分を売れと言われます。断られても何度も顔を出して、名刺を置いて帰り、ある日名刺が100枚になった時に「わかった。お前から買ってやる」と言われて、それ以来、すごい上得意のお客様になったなんて話もあります。
 
だから、この仕事はITでは無理だと思ってしまう。
 
三つめは、最近書いているように、日本が知っているもの同士で築かれている安心社会であること。
 
お客様のことはITなんて使わなくても日頃のお付き合いのなかで十分知っているという自負心があるように思います。
 
さて、だとしたらどうすればいいのか?難しい問題ですが、やはりキーは、お客様への思いと、仕事の標準化、知恵の蓄積にあるように思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt