人が成長するとは、できないことができるようになることです。
人の人生は問題解決の連続と書きました。
人生で出会う問題は多かれ少なかれ、自分ができないことに出会うことです。
できないこととの出会いにはいろんなカタチがあります。
野球やサッカーなどスポーツに打ち込んでいて、実力がのびなやむ。
打ち込んでいる途中でケガをして、スポーツができなくなる。
勉強ができない。
好きな彼女にフラれる。
ライバルに負ける。
わけのわからないことで上司に怒られる。
お客様にしかれれる。
営業目標を達成できない。
まったく新しい仕事で何をしたらいいかもわからない。
自分のやりたいこと、自分に求められていることに、自分の実力がともなわない。それはつらいことです。
そして、その差が大きければ大きいほど、問題は大きくつらいものになります。
自分にとって最も大きな差があったのは、それはヨーロッパでの経験でした。
言葉がわからない。バカな失敗もあります。
価値観や文化が違う。そのうえ、仕事もはじめてする仕事で何をしたらいいかわからない。もちろん、教えてくれる人もほとんどいない。
ほんとうにしんどかった。でも、それはある事件をキッカケに変わりました。アテネの旅行でスリに財布をすられた事件です。
そこで気持ちが吹っ切れて、それから自分のできることを一つ一つ、とにかくがむしゃらにするようになりました。そうするうちに、その一つ一つができることに変わっていく。そして、できるようになったことが増えるたびに自信になって、まだがんばろうと思える。その繰り返しの毎日を送っているうちに、ヨーロッパでの仕事も楽しくなっていきました。
人の自分史を聞いていて、とてもよく聞く言葉。
がむしゃらに頑張りました。
追い込まれてがむしゃらに頑張らなきゃいけないようなことに出会い、それに取り組んで、ともなわない実力のギャップが消えたとき、人は成長する。
一皮むける体験です。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt