キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

和食は引き算 人材育成も引き算

行きつけの割烹料理屋さんでまたいい話を聞きました。
 
和食は引き算。
 

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料理は素材に調味料を振ったり、調味料につけたり、焼いたり、煮たり、揚げたりして、素材を加工します。
 
人の手で加工するということは、何かを素材につけ加えていること。だから普通に考えれば足し算です。
 
事実、その板前さんは、西洋料理はどちらかというと足し算だと言います。
 
でも、和食は引き算。
 
素材の余分な部分をきれいに取りのぞく。
焼いて焦げ目をつけながら、油をおとす。水分をとばす。
揚げて、水分を蒸発させる。
ゆでて、素材の中のあくを抜く。
 
素材に手を加えることで味をつけるのではなく、余分なものを取りのぞき、素材のうまみだけを残し、際立たせる。
 
なるほどなぁと感心しました。
 
そのためには、その素材の良さをよく理解しなければいけません。
 
かたさ、脂っこさ、骨が多いかどうか、皮の厚さ、食感、などなど。そして、その良さを引き出す調理法を考える。その良さと相性のいい素材や調味料の組み合わせを考える。
 
同じ種類の魚でも、大きさや脂の乗り方を見て、どれくらい寝かすか、どんな風に調理するかを考えます。だから、いくたびに調理の仕方が変わる。
 
人材育成や強いチームづくりも同じだなと思いました。
 
人にはそれぞれ良いところと悪いところがあります。
 
人を育てようと思ったら、悪いところは治すというよりは、なくす。そして、良さをのばす。
 
すると、その人の味はぐっと良くなります。
 
それがチームの場合であれば、チームメンバー一人一人の良いところ、悪いところをつかむ。そして、それぞれの良いところが発揮できるように仕事を細かく分けて、役割を決める。そうやって、
 
メンバーの良いところをうまく合わせて1足す1が2以上になるように、チームの力を最大にする。
 
野球でもサッカーでもスポーツのチームは全部そうやってつくられているし、仕事のマネジメントの最も大事な仕事の一つはそうしたチームづくりです。
 
人材育成も、その人にできる能力をどんどん付けたしていくことも大事ですが、そうするとみんな同じ人になってしまうし、それは無理。野球も4番バッターだけをそろえても強いチームはできません。
 
人材育成もチームづくりも足し算の前に、まず引き算。
 
過去に書いたこの割烹屋さんの話です。
 
必ず学べることはある
学んだことは次に人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt