トヨタの問題解決の元ははものづくりの改善のやり方だという話を書きました。
その改善を突き動かす力とは何か?自分は3つあると思っています。
乾いたタオルをしぼる。
今ではあまり言われなくなりましたが、昔はトヨタの徹底したコスト削減のたとえとしてよく言われていました。
それを聞いて、血も涙もないくらい厳しいと感じる人も多かったと思いますが、それは違います。
それは、問題解決を突き動かす一つ目の力。
永遠に続く
ということをあらわす例えでもあると思っています。
トヨタの改善は、絶えざる改善、永遠に続きます。
一度にすべてをなおすことはできないし、新しい技術も生まれるし、つくる量は増えたり減ったりするし、グローバル化が進めば、いろんな国でいろんな人が働くことになるし、
いったん改善された新しいプロセスも、そうした変化にあわせて、さらに改善され続けないといけません。
生きるということが変わり続けることであるように、プロセスも変わり続けないとだめになります。
たくさん売るから、ずうっと売るへ。
バブルが崩壊して、もうクルマが右肩上がりで増えなくなるなかで、何にワクワクしてがんばればいいかを考えて、大学の先生に尋ねたりしました。
そうしているうちに思いついた言葉です。
人は永遠とか、ずうっとと続くということにロマンと安心を感じます。
どんどん量を増やすことが難しければ、どんどんお客様とお付き合いする時間を増やす。すなわち永遠をめざせばいいじゃないかと思ったわけです。
人は誰かを大好きになった時に、この瞬間が永遠に続くといいなと思います。
歌でも、ボブディランは「フォーエバーヤング」って歌ったし、日本でも「ラブフォーエバー」とか「ずっと」なんてデュエット曲があったし、と思ってネットで調べてみたら、カラオケに入っている曲で題名に永遠って言葉が入っている曲が452曲もありました。歌詞にはいってる曲となれば、もう数えきれないくらいあるに違いありません。
人は永遠にあこがれ、永遠を求めます。
永遠であることを守りたくて、永遠をめざして、人は改善を続ける。
「無限動力とは、人間が情熱を燃やして続けて努力を続けることなのではないか。進化しようとする情熱。先代の夢や情熱・志を引き継いで、どんな困難や苦労があっても前へ進めていく力。そんな人間の想いや情熱の連続こそが無限動力なんだ」
それが、一つ目の問題解決を突き動かす力。あと二つは明日に続く。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt