キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去のトヨタでの出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

週刊問題解決講座 第2回 ④ 問題解決を突き動かす力 その3「弾み車」

問題解決を突き動かす最後の力。それは、
 
弾み車の力です。
 

f:id:y314t923:20200619023434j:plain

 
「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」という本があります。
 

 

この本は、15年間比較企業に比べて継続して株価が上がり続けている会社がどうやってそんなすごい飛躍をとげることができたのかを調べて、その法則をまとめた本です。その中で出てくる法則が弾み車の法則です。
 
大きくてとても重い弾み車があります。押しても押してもビクともしません。それでもあきらめず、その大きな車を決めた方向に押し続けます。そして、ついに少し弾み車が動き出します。引き続き、その車を同じ力で押し続けていると、いよいよ弾み車が一回転して前に転がり始める。一旦転がり始めて、二回転、三回転と回転を重ねていくうちに弾み車は自分の重みでどんどん転がり始めます。すると、その車が勢いよく転がっているのを見て、その車を押すために、どんどん人が集まって押し始める。
 
企業が偉大な企業のなった過程には、何か革新的な戦略、転換点があったのではなく、あったのは、決めたことを愚直にやり続けた積み重ね。その積み重ねの力が企業の大きな飛躍をつくる。それが弾み車法則です。
 
それを読んだ時、これが改善の力なんだと思いました。
 
この力は、最近、ITの世界における技術革新のスピードの速さや、新型コロナウィルス感染拡大における爆発的流行で言われた指数関数的拡大の力と同じです。それは、
 
掛け算、指数関数の力です。
 
いったん成長がはじまったら、成長は掛け算です。毎日1.01倍の改善をし続ける。これが365日続くと、1に0.01を365回足して4.65になるのではなく、365乗されて、1は37.8にまで増えます。
 
実際、トヨタの生産台数をグラフに表してみると、見事に指数関数になっています。
 
改善の効果は掛け算で指数関数のスピードでおおきくなっていきます。
 
では、そんな風に成長のスピードが速くなっていく時、そのスピードにどう対応するのか?それもまた、掛け算です。
 
人の能力✖️数✖️資金✖️ノウハウ。改善のスピードに追いつけるように、企業の問題解決力を掛け算で増やしていくことになります。
 
ただ、掛け算は成長にもすごいパワーを発揮しますが、衰退にもすごいパワーを発揮します。
 
企業が成長すると、数、資金は増えます。技術開発でノウハウも増えるでしょう。しかし、人を育成するには人手も時間もかかります。だから、最初に成長についていけなくなって、低下しがちなのが人の能力です。企業が大きくなって、採用を増やす。いろんな人が入ってくる。増える人を教える人が足らなくなる。そうやって、人の能力は低下します。
 
人の能力が1より下がれば、企業の競争力を掛け算で下げてしまいます。
 
ちなみに、先ほど、1.01の365乗の話を書きましたが、逆に0.99を365乗すると、0.03にまで減ってしまいます。人の能力が0.03になった時の掛け算は悲惨です。
 
そうやって、弾み車のスピードに対応できなくなった時、企業の衰退がはじまります。
 
だから、人の育成、問題解決力をつけることは企業の生命線です。
 
少し長くなりましたが、第2回はここまでです。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt