キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

週刊問題解決講座 第3回 問題解決の実例① 新型コロナ対策

ひとつめの例は、新型コロナ対策です。
 

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STEP1 問題を明確化する:あるべき姿とギャップがある現状をあきらかにする。
 
あるべき姿は新型コロナの感染の爆発的拡大の心配が当面ない状態です。最近はウィズコロナと言われますが、感染者をゼロにするわけでも、感染しない状態でもありません。緊急事態宣言が発令された頃の現状は、爆発的拡大の危機に瀕した状態でした。
 
STEP2 問題を層別し、問題点を特定する:問題をいろんな切り口で細かくみて、どこがわるいのか、どこで発生しているのか、問題点を特定する。
 
NHKスペシャルで放映されたクラスター対策班の行動はまさしくこのSTEP2のお手本のような取り組みでした。ダイヤモンドプリンセス号の感染状況や初期の感染拡大の状況を細かく調べます。男女別、年齢別、場所別、感染日別、いろんな角度から感染した人、ルートを調べて、ついに「3密」を見つけだします。「3密」状態にいるときに感染拡大がおこる。まさに問題が発生するポイント、問題点を特定することに成功します。
 
STEP3  目標を設定する:  見つけた問題点をなおすのに、どれくらいの時間がかかって、どれだけ問題が治るのかを明らかにする。
 
接触8割減、特に3密を避けることを徹底することによって、1ヶ月で感染拡大を急激におさえることが目標になりました。
 
吉村知事が設定した大阪モデルはさらに爆発的感染拡大がおさえられた状態を三つの指標で見える化しました。理想的な目標設定だったと思います。
 
STEP4 真因を明らかにする: なぜ問題が発生しているのか?その理由、真因を特定する。
 
接触はなぜおきるのか?3密状態になるのはどういった時か?その理由を明確にしました。休日、都心に遊びに行く。居酒屋でお酒を飲んで大声で騒ぐ。満員の通勤電車に乗る。などなど。
 
STEP5対策を立案する:真因をなくすための方法と計画を立案します。
 
そこで、緊急事態宣言とともに、不要不急の外出は避ける。百貨店など人がたくさん集まる施設や居酒屋などのお店に休業要請が出される。時差出勤を行う。在宅勤務を行う。会議はオンラインで行う。たくさんの対策が立案されました。
 
STEP6対策を実行する:立てた計画を実行します。
 
対策の実行状況が毎日、マスコミで報道されました。
 
STEP7成果を評価する:対策を実行した後、計画通りの成果が出ているのかどうかを評価します。
 
そして、5月6日、成果を評価。1ヶ月の緊急事態宣言延長が決まりました。大阪モデルを除くと、この評価が専門家の意見も聞いて総合的に勘案するとされたため、その後の対策の徹底がなし崩し的になったことは、今後の反省事項ではないかと思います。
 
STEP8標準化する:対策を実行してなおしたプロセスを誰でも何回も実行できるように標準化します。 
 
現在、ウィズコロナ事態での新日常、ニューノーマルという言葉でマスクや手洗いなど新しい行動基準が示され、毎日の生活を送っています。
 
日本が諸外国のように、PCR検査を徹底せず、ロックダウンも行わず感染防止に成功した理由が話題になりましたが、この3密を特定して、3密を避けることに全ての対策を集中したことが、最大の理由だと思います。問題解決のステップ2のいかに大切かがよくわかる実例です。
 
また、今回、吉村知事のリーダーシップが最も評価されました。
 
とった対策が最も適切だったことはもちろんですが、どの知事より、府民のことを考えたお客様第一の姿勢、常に作業服で誰よりも働いた当事者意識、現場の困りごとに耳を傾けた現地現物など、3月以降、取り組みへの姿勢、心構えが素晴らしかったと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt