ジョルジオアルマーニというイタリアを代表する有名なファッションデザイナーがいます。
1980年代以降、リチャードギア主演の「アメリカンジゴロ」という映画の衣装を担当。有名になりました。その後、ケビンコスナー主演の「アンタッチャブル」という映画の衣装も担当。まるで輪郭がないかのようなすごく繊細で綺麗なシルエットのスーツやドレスは、ほんとうにカッコよくて、大好きでした。
ファッションショーなのにモデルが歩く舞台がない。あるのはステージだけです。そこにアルマーニが登場し、自分が最もやりたかったショーですと言ってステージをしりぞきます。
そこに、
エリッククラプトンがシャツとジーンズで登場。名曲「チェンジ・ザ・ワールド」を演奏。それだけ。
だから、エリッククラプトンがジーンズをはいて、演奏という彼の仕事をする姿をショーとして見せた。
そんな思いのつまった新しいあるべき姿は人々の心をうちます。
優れたもの、成功したものやブランドには、ものの歴史をさかのぼり、その本質、あるべき姿をそのものの核に持っているものが多い。
日本文化の中心には茶道など、お茶があります。一方で、お茶は中国で生まれました。だから、日本文化としてのお茶を知るために、中国にお茶の原木まで見に行ったそうです。お茶から中国的なものを取り除けば、そこには日本文化だけが残るからです。
そして、
日本文化をベースとしたブランドとして、わざわざ、竹の形にすることはコストがかかりましたが、あえて茶室に置かれている竹の一輪挿しを模したペットボトルを採用しました。
結果、伊右衛門は大ヒットしました。
本質を考え抜き、守るべきものは守りつつ、そこに新しい自分の思いが融合したとき、新しいなにかが生まれ、人の心をうつんだな。と思います。
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt