キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

職人魂

和歌山の整備工場に行ってきました。とても感動しました。
 
その整備工場の社長さんは59歳。ですが、まだまだ現役です。なんと整備歴は40年。
 

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ハイブリッドや衝突安全など新しい技術がどんどんでてきますが、そうした新技術もしっかり理解しながら、整備工場の経営と自動車整備をやられています。
 
お会いしたときも、当然つなぎ姿で手はきれいに洗われていましたが、手は簡単にはとれない油でうっすら黒くなっていました。
 
その整備工場は、クラウンで通るのでギリギリの細い道を抜けた入り組んだところにあります。レクサスや輸入車では少し行くのが難しいようなところです。
 
それでも、昨年20周年をむかえて感謝祭イベントを実施。なんと2日で700名来られ、ドラレコ80台、新車が50台売れたそうです。
 
イベントの食べ物屋台なんかは近所の方がご厚意で出店、来られたお客様も、ご祝儀だと言って、車を買ってくれたといいます。
 
その社長さん、40年前に整備士になったとき、車をさわれることだけで、ワクワクしたそうです。
 
昔の車は、今とくらべると、よくガタがきました。ハンドルなんかはグラグラだったことがよくありました。すべてが機械仕掛けですから、見ただけで勘でどこがわるいかがわかったそうです。自分の勘で車がなおったときはとてもうれしかったと言います。
 
最近の車はほんとうによくなって、どこがわるいかも検査機器でわかる。昔にくらべると、車を整備する楽しさはなくなりました。それでも、その社長さんはこう言われました。
 
「先輩に、車検は決められたことだけやるんだったら誰でもできる。これから2年間気持ちよく安心して乗っていただけるように整備するのがお前の仕事だ。そう最初に教えられて、そのことをずっと思ってやってきた」
 
「だから、今の車は昔みたいに面白くないけど、それでもドアの開け閉めやパワーウィンドウ、そのほか車検に関係ないところもぜんぶチェックして気持ちよく乗ってもらえるように整備する。そして、整備した車はちゃんと洗車して完璧にしてお客様にわたすということを大切にしている」
 
そう熱く語る社長さんはまさに職人。
 
最近は職人のなり手がいなくなってとても心配されています。
 
この間、社長が社会人になるまえに、そんな整備のしかたを教えた子が販売店にはいって、同じようにしたら洗車までしてその金は誰が払うんだと叱られてショックをうけ相談されたことがあると言われていました。
 
効率を考えれば、社長がされていることはムダで、同業でも同じようなことをしてるところはほとんどないとおっしゃっていました。
 
でも、同時に、そうしていないところはどんどんつぶれていくともおっしゃっていました。
 
そういう心のこもった整備をずっと続けてこられたからこそ、感謝祭での大成功になったのだと思います。
 
こういう方々が自動車社会を支えておられることを痛感しました。
 
と同時に、こうした方々を大切にして、こうした方々が笑顔になるような仕事をしたいと心から思いました。
 
昨日まで、あるべき姿の話をずっとしていましたが、
 
現場でがんばっている方々にお会いすると、自分が実現したいなと思えるあるべき姿に出くわします。
 
いつまでも、こうした誇りをもって車を整備されている方々が、先進技術や高級車の整備もしっかりして、さらに成長され、車の整備にワクワクしていただける。そこに感謝する地域のお客様の笑顔がある。
 
そんな映像が目にうかびました。
 
現場に夢はある。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everythig is beautiful, nothing hurt