キムライフ・キムライブ

もらったものは次の人に渡す。日常での気づき、過去の出会い・経験、大好きな本や音楽などからもらったものがどこかの誰かにわたり、もし役に立てればうれしいです。

新しい仕事の乗りこえかた

誰でも、職場が変わって、経験のない新しい仕事になると、多かれ少なかれ苦労するものです。
 

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自分を振り返ると、ヨーロッパ赴任とレクサスの商品企画の仕事の担当になったときは苦労しました。
 
レクサスの仕事では、長くメーカーにいながら、商品の開発・製造にかかわる仕事をしたことがなく基礎知識がほとんどなかったこと。新しい部門で知っている人が少なかったこと。久しぶりの英語などなど、理由はいろいろありましたが、
 
自分にとって最も苦労したのはモチベーションでした。
 
世間一般からすれば、グローバルのレクサスの商品企画をしていますなんて言うと、「すごいね~おもしろいでしょ」と言われるところですが、なかなかそうなりませんでした。
 
それは、それまで自分は、自分に関わる方を幸せにすること、笑顔にすることが君の仕事だと言われて、やりがいができた人だったからです。
 
レクサスの商品企画であれば、世界中の人を笑顔にする車を企画するということになりますが、
 
これには二つの壁がありました。
 
ひとつは、人を笑顔にする、幸せにする車ってどういう車かがわからなかったこと。
 
自分は音楽が好きです。音楽を聴くと、その音楽がどれくらいすごいか、革新的かがわかります。それは、中学生くらいに音楽が好きになって、それ以来、クラシック、ロック、ジャズ、民族音楽、ほんとうにいろんな音楽をたくさん聴いてきたからです。CDは1000枚以上はもっていましたから、それだけでも2万曲近くの曲を聞いてますし、自分でもバンドをやっていたので、うまい下手や、曲づくりのむずかしさもわかります。
 
食事も食べるのが好きで、たくさんの飲食店に行きました。自分で料理もするので、料理のおいしいまずいは一般的な人よりわかると思います。
 
モノの良しあしを判断する力は、そのものに関して、どんなに好きでどれだけいろんな経験をしてきたかで決まると思います。
 
でも、車に関しては、そこまで好きではなかったし、良し悪しがわかるほどいろんな車を乗ったことがありませんでした。
 
そんななかで、車の企画をする役割を果たすことはとてもむずかしく、やる気満々というわけにはいかなかったわけです。
 
もうひとつは、笑顔にする人を知らなかったこと。
 
グローバルな商品を企画するとなると、日本人のことはわかっても、たとえば、サウジアラビアの人なんて会ったこともない。それぞれの国の人が何を求めているのかなんてわかりません。その人たちの顔も浮かばないから、その人たちが幸せそうに笑っている姿を想像することもできません。
 
人が喜ぶ姿が想像できないと、自分のやりがいスイッチがはいりません。だから、仕事をしていても、誠実にはできても、のめりこむようにはできませんでした。
 
それで、やったこと。それは、たくさんの車に乗ることと、たくさんの国の人と会うことでした。
 
さいわい、仕事柄、いろんな車に乗る機会がありました。乗りながら、車づくりをしている人に解説してもらううちに、車の良しあしが少しはわかるようになりました。
 
いろんな国に出張に行かせてもらいました。アメリカ、中国、インド、ロシア、ヨーロッパ、サウジアラビア、ドバイなど。行った先々でその国の販売店の方々、国に暮らしている人々の様子なんかを知るようになって、それぞれの人たちの笑顔が少しは想像できるようになりました。
 
そうしていくうちに、自分なりに、自分の仕事のあるべき姿をもてるようになり、仕事がおもしろくなり、とてもいい経験をすることができました。そうなると、新しい仕事は新しい成長になる。よかったなと思います。
 
成長しよう、学ぼうという意識をもって、
 
悩むより、考えるより、まず場数。
オフィスより、まず現場。
 
だなと思います。
 
必ず学べることはある
学んだことは次の人にわたす
Everything is beautiful, nothing hurt